『三方よし』とは、『売り手よし・買い手よし・世間よし』の事で、18世紀に中村治兵衛宗岸が息子に残した書置きの中の一節を原典に集約し、現在まで受け継がれ、近江商人が謳ってきた理念です。
先達がのこしたそれぞれの言葉はどれもこの三方よしにあてはまり、私は「まずお客様とそのお客様の住む地域を大切にし、義理を重んじ、信用を財産とし、信仰に厚く勤勉で商いに励めば、後に利益は生まれ、家は栄える」と紐解いております。
売り手と買い手が相互に利益を得るのは商いの極小単位でありますが、死語とも言える「義理・人情」と現代経営の課題とも言えるCSR(企業の社会的責任)を含み、地域社会と共に歩むことを謳う「世間よし」を加えた『三方よし』の経営にたどり着く事が長期的な商いの基盤に成り得ると信じています。
竃リ馬は地域のお客様・地域の企業・そして地域の生活文化に支えられています。私共の出来る「世間よし」はその生活文化・食文化の良いところを伝えてゆく事です。目には見えにくいものですが、近江の国に伝えられてきた食文化を大切に、近江の日本料理というもので新たな近江の生活文化・食文化という財産を築いてゆければと思います。 |